ポリフェノールと聞いて、どのようなイメージがありますか。赤ワインを思い出す人も多いかもしれません。ポリフェノールは赤ワインやカカオなどに含まれている栄養成分です。ここでは、その栄養価を明らかにすると共に、ポリフェノール入りの機能性表示食品についてご紹介します。
よりいっそう健やかで美しくあるために、是非とも参考にしてください。
ポリフェノールについて、まずは見ていきましょう。ポリフェノールは言うなれば植物が生成する抗酸化作用物質で、ほとんどの植物に含まれています。花や木、果実系の植物などはそれぞれ色や味があります。そうした元となるのが、ポリフェノールです。
抗酸化作用については、体内の活性酸素が増えるのを抑える働きをする重要な成分です。人間は活性酸素により、体の老化が進むことが分かっています。内臓も血管も、肌や髪などもすべてにおいて老化が進行するのは厄介な活性酸素の存在が大きいです。
年齢と共に血管が錆びて脆くなって血液がドロドロになったり、肌トラブルが起きるのは老化が大きな原因です。その予防として、抗酸化作用が含まれる食品を摂取して活性酸素を抑制することが有効です。ポリフェノールの代表的な成分としては、カテキンやアントシアニン、ジンゲロールやルチン、さらにイソフラボンなどが挙げられます。
ポリフェノールが含まれる食品にはどのようなものがあるのでしょうか。もっともポピュラーな赤ワインはポリフェノールが豊富で、その種類は500以上だとされています。これらは心臓病のリスクを下げてくれるとも言われますが、赤ワインはアルコール飲料でもあります。
飲み過ぎると肝臓に負担がかかることも否めません。ポリフェノールが豊富なのは事実ですが、過剰摂取には気を付けたいものですね。その次にポリフェノールを含む代表的な食品が、コーヒーや紅茶です。コーヒーにはクロロゲン酸類、紅茶にはチャノキと呼ばれる抗酸化作用成分が含まれています。
クロロゲン酸類は血糖値の抑制や脂肪吸収を抑える働きがあります。紅茶はインフルエンザウイルスの予防にもつながるという説もあるようです。その他によく知られているのが、チョコレートの原料であるカカオです。カカオもまたポリフェノールが多く含まれており、フラバノールやプロシアニジン類が挙げられます。
これらの成分は心血管系の機能の正常維持やストレス軽減、脳の活性化などの働きがあります。そして、緑茶に配合されるカテキンもまた代表的なポリフェノールです。緑茶の渋みとなっているのがカテキンで、抗アレルギーや虫歯の抑制、ウイルス予防など多くの効能が認められています。
体脂肪を抑制する働きもあるため、カテキンはダイエットにも良いとして注目されています。他には、大豆イソフラボンやそばのルチン、生姜に含まれるジンゲロールなどもポリフェノールです。ブルーベリーなどのベリー系の果物の紫色は、アントシアニンのポリフェノールによる色素です。
アントシアニンは目の健康に欠かせない成分として知られています。
前述のように、多くの食品にポリフェノールは含まれていますが、改めて振り返ると過剰には食べることができないものが多いです。チョコレートも食べ過ぎると糖分の摂り過ぎになりますし、赤ワインも同じくアルコールの過剰摂取になってしまいますよね。
また、ブルーベリーもさほどたくさんは食べられません。ポリフェノールの1日の必要摂取量は1000~1500mg以上とされています。これは1杯150mLのコーヒー3~5杯分に相当します。
コーヒーをたくさん飲む人は、それなりにポリフェノールも摂取できているとは言えるでしょう。
しかし、コーヒーにはカフェインも含まれていますので、あまりにもたくさん飲むと目が覚めて寝付きが悪くなるデメリットもあります。こう考えると、なかなかポリフェノールを毎日しっかり摂るのは難しいでしょう。そこで、是非とも日々取り入れたいのが、機能性表示食品です。
ポリフェノール入りの機能性表示食品がいろいろと開発されています。サプリでもドリンクでも、自分に合うものを見つけると良いですね。そして、日々の食品にプラスして摂取することで、理想的なポリフェノールの量を取り入れることが可能になるでしょう。
ポリフェノール入りの機能性表示食品で斬新な商品が、オリーブオイルポリフェノールです。
毎日の調理の際には油を使うことが多いですが、この油こそが体の老化を進めるため注意が必要です。老化だけでなく、肥満の原因にもつながります。そこで、人気を呼んでいるのがオリーブオイルです。オリーブオイルは油の中でも抗酸化作用が高く、体内の活性酸素を抑制してくれます。
血中悪玉コレステロールの酸化を抑制する機能性オリーブオイルで調理することで、体への不安も減らせます。機能性オリーブオイルは、最高級のエキストラヴァージンオリーブオイルが材料となっています。非常に高濃度のポリフェノールが配合されていますので、調理のときはもちろんパンに付けるなどして食べたいものです。
毎日使っている油を機能性表示食品のオリーブオイルに変えるだけでも、健康向上につながることでしょう。
りんご由来プロシアニジンが含まれているのが、りんごポリフェノールです。実は食事の際にりんごポリフェノールを一緒に摂取すると、脂肪はりんごポリフェノールと共に便となって排出されます。その結果、脂肪は体内に蓄積されません。
ぽっこりおなかやメタボ体型に悩む人にとって、脂肪吸収を抑えてくれるりんごポリフェノールは救世主と言えるでしょう。そんなりんごポリフェノールの機能性表示食品が開発されました。どのようなものかというと、実は渋い味わいのウーロン茶です。
ウーロン茶ですから、食事のお供として飲みやすいでしょう。コロッケやとんかつなど、美味しい料理でも油分が気になるものはたくさんあります。そんな食事の際には、りんごポリフェノールのウーロン茶を飲んで内臓脂肪の蓄積を防ぎましょう。
抗酸化作用が高いポリフェノールの魅力はたくさんあります。機能性表示食品は、事業者が「体にうれしい機能」について科学的な根拠となる情報をきちんと国に提出している食品です。それゆえに安心して摂取することができるでしょう。
健康と美につながるポリフェノールを、機能性表示食品を取り入れながら賢く摂取しましょう。